こどもの姿にみつける、大切にしたいこと。

(しんちゃんのnoteから)

こないだの森のようちえんのいち場面からの気づきのお話。

初参加の兄弟。自然の中で自由に遊ぶのもほとんど初めての様子。

どんどん楽しくなって、生き生きと遊びだしたところで、こんなことが。

活動後、スタッフのしおたんが、こんなもやもやをツイートしてた。

実際、僕もおんなじようにもやもやした場面だったので、ちょっと考えてみる。



何がもやもやするんだろう・・・

このもやもやの正体は何?って考えてみる。

僕の場合はこんな要素があるかな。


・こどもの「楽しい!」「やりたい!」って気持ちを大事にしたい

・溝に石をたくさん投げると、詰まって、農家さんに迷惑がかかるなぁ

・だけど、やってることを禁止だけしても意味ないよな…

・とりあえずどこまでやるか見てみてもいいかもしれない


「うーん、どうやって関わろうか…」と考えている間に、次々投げ入れられていく石たち笑



こどもに伝えたいことってなんだろう?

上のもやもやを整理すると、

・こどものやりたいことをやらせてあげたい

・農家さんが育てているものを大事にしたい

という2つの自分の想いが見えてくる。


目の前のこどもの姿に、自分の中で2つの想いがせめぎ合ってるから、もやもやするんだ。どちらの方が大事とか、こっちだけ伝わればOKとかそういう話ではない。どっちも大事で、どっちも伝えたいから、もやもやする。



じゃあ、どうやって伝えよう?

やっぱり体験するのが一番だと思う。

具体的にどんな活動内容をしていくといいだろう?


例えば…

・川の流れに沿って、田んぼまで散歩してみる

 →水路から田んぼに水が入っていくことを知る

・自由に遊べる川で、石で水をせきとめて遊んでみる

 →石をたくさん積むと水がたまる体験

・農家さんの作業を見たり、お話したりする

 →農家さんが大事に育てているものを一緒に大事にする


これが正解ってわけじゃないけど、こういう機会をつくってみることはできる。

大人は、すでにいろんなことを知っていて、ものごとの関係性も理解している。でも、こどもはまだまだ経験が少ない。話だけ聞いても、そのまま理解につながるわけではない。(それは大人だってそうかもしれないよね。)

その場しのぎに禁止だけしても、「大人に怒られるからやらない」という思考と行動につながるだけだ。

森のようちえんでは、ちゃんと「そもそも」のところを体験させてあげたいなーと改めて想う出来事になった。

保育とデザイン hitotoki

福井県で、こども向けの自然体験の企画とデザインをしています。

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